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★★★★☆ - マンガ『Landreaall(ランドリオール)』 [◆いろいろレビュー]

今日はマンガを紹介します(なんか最近レビューが多いな;;;)。
おがきちかさんの『Landreaall』
読み方は『ランドリオール』。これ、いいですわ~。

連載されているのは、コンビニとかにはおそらく置かれていない『ZERO-SUM』という雑誌らしく。それだけにこの作品もマイナーかと思いきや、『ランドリオール』でググるとそこそこの数ヒットするので、けっこう好きな人も多いようです。

あまりネタバレにならないように書きます。

Landreaall 1 (1)

Landreaall 1 (1)

  • 作者: おがき ちか
  • 出版社/メーカー: スタジオディーエヌエー
  • 発売日: 2003/03
  • メディア: コミック


テーマを一言で言えば、たぶん……
『自我の成長』
……だと思います。たぶんいまのところは、です。

話がどういう方向に向かっていくのか、俺自身もワクワクしながら待っている段階なので、今後の展開によっては変わるかもしれませんが。いまは、主人公だけではなく、それをとりまくキャラクターたちも、自分の望む姿と、自分が周囲から望まれる姿を見つめながら、みずからを育んでいく、大きな『人生の旅』をしています

とにかく人物描写がいい!

出てくるキャラクター(それも主要な人物だけでなく脇役まで)すべてに、ガッチリと個人個人の徹底された個性があります。それも上っ面じゃなく、本音と建前までキッチリと個別に描き分けられている。

セリフまわしもおみごととしか言いようがない。『そこでそう言うか!』みたいなセリフが要所要所でビシッとキマる。作者のおがきちかさんは、これまでどんなドラマチックな経験をされてきたんでしょうか;;;。

ストーリーもいい!
いわゆる剣やドラゴンが出てくるファンタジーものなので、いくらでも作者のご都合主義がまかり通ってしまう分野です。それだけに、このジャンルの他の作品では、箱庭的な小さいスケールの話や、実際にその世界の人々が日常生活をどうやって成立させているかといった世界観から逃げてしまっている話も少なくない。

しかし、この作品は、それらを真正面から描き切っている;;;。設定や世界観もしっかりできているし、意味ありげな伏線がポンポン出てきて、その伏線を根こそぎ拾って話を織り上げていく。

さらに、凡俗な読者のチンケな予想を、
見事なほどにあざやかに覆してくれる、
スケールの大きな物語
。こういうファンタジーものには特別に敷居が高い俺ですが、これは読み始めたらグイグイ引き込まれました

メジャーなところで例えたら、FF(ゲーム)のシナリオがちょっと子供っぽく思えてきたら、このマンガの読み頃って感じ(FFが好きな人には悪いけど;;;)。

逆に言えば、設定や世界観や伏線が見事なまでに完璧に構成されているので、途中から読むと理解不能だと思います。楽しむなら、やはり最初(1巻)からですね。

すでに単行本は11巻まで発刊されていますが、途中で話の区切りがついたところで、その先の話の方向性を探りながらストーリーをつないでいたように感じた期間(4巻)があって、そこが残念ながら私見として★ひとつ分下げたところとなりました。

11巻は、
すんげー盛り上がり。
で、その結末は、
12巻までおあずけ;;;

俺も連載そのものは見ないで単行本を待っています(もともと週刊誌とか月刊誌の連載マンガはイライラするので読めない;;;)が、おそらく今年春には12巻が出るものと思われ。いまから楽しみです。

Amazonアフィリエイトペインに1巻を加えておきました。
実は、つい先日までは11巻を入れておいたんですが、11巻のカスタマレビューを読んでも、たぶんなんのこっちゃわからないと思うので;;;、1巻に差し替えました。よろしければカスタマレビューだけでもどうぞ。


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