★★★★☆ - DVD『エイリアンVSプレデター』 [ ┣ TV・映画・DVDレビュー]
2008年1月29日。
この日は30日(会社の産業医面談)に向けてスタミナをためよう…と思いながらも、カミさんと昼飯を食いに出たついでに、つい念願のDVDを買って、堪能してしまいました。
…ということで、今日は
『エイリアンVS.プレデター』
のレビューです。
いままで、いろいろなレビュー記事を書いてきました。これからもやるつもりです。
俺の独断で、☆☆☆☆☆(もういいです)から★★★★★(一生観たい)までありますが、特にお勧めの作品は、これまでカスタムペインに作ったAmazonアフィリエイトに入れてきました。
これからは、記事の本文にもAmazonアフィリエイトを入れようと思います。
念のため、アフィリエイトは、お金が目的じゃありません。たいして儲からないのは知ってるし。
それより、俺の独断でおもしろいと思ったものを、このblogを見てくれている方々にご紹介することが目的です。カスタマーレビューだけでも見てもらえたらうれしいな。きっと俺の独断と世間の見方は違うから。
……というわけで、これから過去の記事にもアフィリエイトを埋め込みます(過去の記事の日付を新しくしたり、過去の記事の内容を追加・修正したりはしません)。
で、これ。
『エイリアンVS.プレデター』。
↓ 以下、トレーラー(予告編)です。
これ、後悔覚悟だったんだけど;;;、なかなかよかった!
『エイリアンってこんな生き物~、プレデターってこんな生き物~』ってとこだけ持ってきて、あとは全部なかったことにして;;;、対決させてアクションを楽しみましょう、っていう映画です。
『ついてこれないヤツは置いてくぞ!!』
ていう問答無用さと割り切り具合が、逆に痛快w。
観る側も割り切れれば、充分楽しめます。
以前にも『エイリアン4』のレビューをやりましたが、『エイリアン』の本編のほうは、もうズタボロです。初作は大傑作だったのに、続編を作るたびにどんどん悪くなっていく。
楽しみ方がツッコミくらいしかなくなっちゃった。
もう1円たりとも払うのはイヤ。1秒たりとも時間を使いたくない。『エイリアン』シリーズは、そんな映画になっちゃってます。一作目のアイデアを長年暖めてたダン・オヴァノンが可哀そうだよ。
一方で、『プレデター』。『1』では宣伝戦略が大当たりした上に内容が濃く、『2』ではプレデター自体の性質というか、キャラが明らかになって、ある意味完結。
その両方を再利用したのが、本作になります。
従って、本作を充分楽しむには、『エイリアン』/『エイリアン2』/『プレデター』/『プレデター2』の予備知識が必要です。
既存のキャラを『なんでもかんでも共演させちゃえばおもしろいんじゃん?』的なアメコミの発想は好きじゃないんですけど、使い古されたネタを組み合わせたら、意外に光り輝く時がある。これは成功例だと思います。
ちなみにアメコミでは、
◆『スーパーマンVS.エイリアン』
◆『スーパーマンVS.プレデター』
◆『バットマンVS.エイリアン』
◆『バットマンVS.プレデター』
◆『エイリアンVS.プレデターVS.ターミネーター』
◆『スーパーマン&バットマンVS.エイリアン&プレデター』
そして…、
◆『ターザンVS.プレデター』
なんてのも存在します。
あなたは読みたいですか?
俺はいらない。
↓注意!
↓ここからはネタバレです。
↓これから観たい人は、
↓読むのをやめてね。
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ここからはネタバレします。
南極の地下にピラミッドかい!とか、ピラミッドの文字が読めるんかい!とか、未来に見つかるハズのエイリアンが2004年に地球にいるんかい!とか、ルソーのチェストバスターが育つの早えよ!とか、あれだけ凶悪なエイリアンがこうも簡単に倒されるんかい!とか、いろいろツッコミどころはあるんですが、そういうことは置いといて、とにかく…。
ガチアクションです。
自分の最初の見どころは、まず開始からなにかを予感させるまでが冗長でないかどうか。およそ耐えられる時間は15分。この作品は、13分でプレデターの宇宙船が出る。これで退屈でなくなった。
ピラミッドの仕掛けはおもしろかったです。
『エイリアン』のノストロモ号船長ダラスが通気口で見せてくれたようなスリルを、ピラミッド探検隊メンバー全員を使って、動的にあの手この手で見せてくれた。これがなかったら、この映画は単調で退屈なものになっていた。
人間が適度に人間的だったのもよかった。
このテの作品では、怖さとアクションとドラマのバランス取りがカギになる。『エイリアン1』みたいなのは人間性が厚いほうがいいし、これみたいにアクション全快なものは、ヒューマニズムを適度に散りばめて、薄くもなく濃くもなくが丁度いい。
そのためには、セリフまわしや短い演技がキーになる。本作はそのちょうどいい具合をキープできていました。気が弱いけど仲間思いのミラーや、コナーズを見捨てながら自分が危機になると錯乱したヴァーハイデンなんかの人間らしさが適度でよかった。
あと、なんてったってアクション。
ガチでよかったな~。プロレスじゃなかった。やっぱ、バケモノ同士のアクションは、こうでなくっちゃ。特にうまかったのは、カメラワーク。あの窮屈な空間の中で、よく工夫してありました。
じゃあなんで★ひとつ減らしたの? ていうと、理由は3つです。
ちょっと厳しいけど。
ひとつは割り切りが必要なところ。
既存の映画で語られてきた内容の中で、多少割り切る(忘れる)ところが必要です。
例えば、『エイリアン』の初作が人類とエイリアンの初接触でないの? とか、『エイリアン2』で未来の海兵隊をあれだけ苦しめたエイリアンが、素人(レックス)が扱う現代の銃で一撃? とか。
ひとつはスケール。
あのエイリアンとプレデターの対決ですからもっとスケールを大きくできたんじゃないかと思います。
まあ、もともと人間大の生物なので、怪獣映画並みのスケールはムリとしても、『アイ,ロボット』みたいな優れた例もあるんだし、やりようはあったんじゃないかなあ、と。
『エイリアン』シリーズのような、ダークなカラーを出したかったんだとすると、手法は限られると思いますが、それでも大きなスケールでやりきってほしかった。
もうひとつは、脚本です。
クイーンがあれで終わりなワケないべさ。死んでないじゃんか~。あのまま海底で産卵したら、海洋生物を使ってエイリアンが繁殖できちゃうべ。
もうちょっと説得力のあるシメ方にできなかったん???
それに、ラストで出てきたプレデターたち。なんでセバスチャンの腹にいるチェストバスターが見えたのに、プレデターの中のチェストバスターに気づかないのよ。
それとも気づいていながら船に回収したん???
次回作で説明(つながり)があればいいけど、ちゃんと今回の作品の中で整合とってほしかったなあ。
……ともあれ、失敗覚悟で買ったんですが、アクションとしてのデキは予想以上によかったです。ということで、★★★★☆。
満足でした!
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