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日本だって、いつでもテロの危機はある! [◆私見!!]

平日になかなかログインできないので、いつもはblogをお休みしている週末を使って投稿します。

ロンドンで爆破テロがありましたね。

異国の出来事ではあるんですが……いまの日本の状況を見ると、対岸の火事とは言ってられないような気がします。
あまりに安易に、手軽に破壊活動ができる環境と動機を持つ人間がそろうと思えるからです。
今日は、そのことについて、思いつくままに書いてみようと思います。

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【すごく怖いシミュレーション】

テロがどれだけ身近なキケンか、最近の日本の事件をピックアップして、ロンドンの爆破テロと結びつけて考えてみましょう。

1)『退屈な卒業式に出たくない』 という理由で校舎に放火する中学生のようなバカどもが育っている日本で、
2)高校生が同級生の教室に爆弾を投げ込んだように、簡単に破壊活動の環境を整えられる中、
3)JRで置き自転車を繰り返していたヤツが 『テレビで騒ぐのがおもしろかった』 という愉快犯的な動機を語っている。

これを短絡的にストーリーにしてみると、

1)世間を騒がせたいバカ高校生が集まって、
2)ロンドン爆破テロと山口の高校生爆弾事件を見て、
3)『これ、オレらにもできるよ! やろうぜ!』 とか言い出しかねない。

……ね? 怖くないですか(汗)。

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【個人個人ができること】

捜査権や治安活動などと無縁な一般人の大多数は、犯人探しや再発防止を考えたって、なにかできるワケじゃありません。
その部分では、それなりの権限や立場を持ちつつしかるべき行動を取れる方々を信頼しながら、その活動が円滑に行えるようにジャマしないようにすることが精一杯だろうと思うんです。
(この文章を、当局や治安関係の方々がお読みになると気分を害されるかもしれませんが……)

じゃあ、私たちができる積極策はなんだろう……と考えると、ですね。
ひとつは国家単位の対策で、テロに強い国家/または狙われないような国家、のいずれかを目指すように国政を動かすことであろうと。
これは言うまでもなく、選挙などを有効に使い、政治家を動かすことですね。

もうひとつは個人単位の対策で、自分でできる危機の 【回避】 策を考え、それを日頃の行動に取り入れることだろうと思います。

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【テロに対する国家対策】

国策としてのテロ対策には、【攻め】 と 【守り】のふたつがあるなあ、と思っています。

【守り」 の国策というのは、テロリストに狙われない国を目指す……というもので、イラク戦争を例に取れば、結果として独仏などが取っているスタンスですね。
派兵もしなければ対米援助もしない。過激派武装勢力は許せないけれど、内政に影響がでない以上は、直接的にも間接的にも積極的関与はしない。
その代わり、自国内のテロ対策は頑強にしておく必要がある。

国際社会は複数国家間の相対的な立ち位置でバランスを保っていますから、他国より穏健な立場を維持すれば、それで自動的に 【守り】 の国策になるんですね。
テロ勢力とそれに対抗する国家がある場合、自分は当事者にならないように双方をけん制して、どちらからも一様の距離を置く。
こうして、テロリスト側に狙う動機とメリットを生む環境を作らない……これが 【守り】 にあたるんじゃないかと。

これに対して、国際社会の中で常に主導的立場であるべきと考える(ように見える)アメリカは、【攻め】 の策を取ります。
社会正義や相手の悪行を大義名分に変え、自分からクビを突っ込んで、根元を断とうとする考え方ですね。
わかりやすくて、リスクの分だけ発言力も大きくなりますが、また犠牲も大きいスタイルです。

イラク戦争でフィリピンがやってしまった撤兵は、【攻め】 でも 【守り】 でもなく、【逃げ】 ですね。
ひとりの自国民の生命を一時的に救った代わりに、『脅せば言うことを聞く、狙うには都合のいい国』ということを世界中に晒し、将来の多くの自国民の生命を脅かすキケンを残してしまったワケです。
これでは対策になっていません。

国民の生命が第一だなんて聞こえはいいですけど、本当にそのような確固たるポリシーがあるならば、派兵したこと自体が間違いなんです。それを見逃しちゃうと、間違った分析になってしまう。
最初から派兵なんてしなけりゃ人質も取られなかったハズなんですから、人質にされた方や派遣された兵士が、政策の迷走のツケをかぶらされた形なんですね。
このフィリピンの撤兵の事例は、ノンポリ政治家の安易な判断が招いた危機を、やはりノンポリ政治家が場当たり的に解決した……と見るのが正しいんだろうな、と思います。

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【日本はどうなの?】

日本は、当事者になってしまった場合に動く傾向にあります。
直接事例は北朝鮮(国家テロと捕らえれば)。間接事例はイラク戦争(対米友好関係を重視)ですね。
動くといっても、じゃあ 『テロ』 に対してなにをしているのかといえば、なにも成果は出てないんですが。

『人権法案』や 『油濁なんちゃら保障法』 で対策した気になってるのか、と
『入管法』 や 『外国人登録法』 の改定で水際作戦やってりゃいいのか、と。
『破防法』 でヘンな宗教集団を監視してりゃいいのか、と。

例えば、冒頭に書いたシミュレーションのようなことがもしあったとしたら、防げるのか、と。
……ムリムリ(汗)。

やっぱ、国策を変えさせるには、世論から押し上げるしかないんですよね……。
そりゃもう、しつこく、根気よく。
日本によってよい方向に変化させるには、私たちが声をあげていかないと。

いまの日本で起きる変化の要因はほとんどが外圧で、それは必ずしも日本にとってよい変化とは言えませんからね。

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【やっぱり個人が……】

国策を変えるのには時間がかかるとして、結局いまは、自分で回避するのが一番いいんじゃないかなあ。

以前のblogで 『一般人が知らないところで外務省が警戒している事実がある』 と書きました。
身の回りで、駅ののゴミ箱が撤去されるなどの変化があったら、それがサインです。
ある程度のアンテナをはっておくのは、悪いことじゃないだろうと。

もっと心配な人は、都市機能・基幹交通網・地域シンボル(東京タワーとか)などから自分を遠ざけることですね。
標的は威信や機能を損なうことを目的に選ばれる傾向にあるでしょうから、人がいるところに行かなければ、少しは気休めになるんじゃないでしょうか。
個人単位の利便性と危険性のトレードオフになっちゃいますが、これは私たち自身が国政を変えられない以上、しょうがないことなんでしょうね。

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話はもとにもどっちゃうんですが(汗)、blogについて。
平日の接続環境が好転しなければ、週末のみの活動も考えています。
しばらく様子をみてみます。

なワケで、更新のペースが変わっちゃうかもしれませんが、今後とも、よろしくお付き合いください。


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南雲しのぶ

今回のロンドンテロ。発生直後からアルカイダの犯行では、って出ましたね。でも、私的には違うと思ってます。
と、言うよりもアルカイダって何人いるの?何か有ればアルカイダっていわれてもねぇ。IRAだってあるし、マドリッドがオリンピック落選の恨みからバスク解放戦線の犯行だって可能性が・・・。
考えれば切りがない訳だし。政府にしてみればアルカイダのせいにしちゃうのが簡単ですしね。
何にしても日本でも起きるかもしれないということだけは考えておかないと。
by 南雲しのぶ (2005-07-09 19:21) 

いつも思うんですけど、
こうやって何かあるとその時だけ動いて、ちょっと
たつと風化しちゃうんですよねぇ。
仕方ないかもしれないけど・・・。
で忘れた頃におきてしまうんですよね。
事件も事故も。
by (2005-07-11 18:11) 

みみちゃん

みなさま、コメントありがとうございました!

> 南雲しのぶさん
そうですね。
どこでどんな動機を持った人間が、決意のスイッチを押してしまうかわからない世の中。
テロといえばテロ組織に短絡的に行き着いてしまうのは、いかがなものか。
非日常的なものと割り切ってしまうことが、実は油断のひとつであると、意識しておきたいです。

> 820さん
nice! もありがとうございました!
まさにおっしゃる通りで(汗)。
テロからは話がそれますが……例えば、奈良の幼女誘拐殺人事件での性犯罪者の現所在確認の仕組み。
安城市のデパート乳児殺人事件での更生保護施設の(容疑者が行方不明になったときの)対応の問題。
いまどれだけの人が、この話題でピン!とくることか……。
近々、再犯防止と犯罪者更正をテーマに記事を書こうと思います。
by みみちゃん (2005-07-11 21:18) 

ジョー・N

治安がよかった江戸時代を参考にしたコミュニティーによる管理が必要なのではないでしょうか。長屋での生活では隣近所にプライバシーが筒抜けだったころ、危険人物はそのコミュニティーで村八分にされたりされていましたよね。
今はプライバシーが守られすぎて、誰が危険かわからないですから。国家が監視するのは問題だけど、何かしら防衛策をとる必要に迫られていますよね
by ジョー・N (2005-07-12 15:31) 

みみちゃん

ジョー・Nさん、コメントありがとうございました!
なるほど! 人と人との距離感の問題さえ克服してしまえば、テロ対策のひとつの具体案になりそうですね。
同時に、幼児虐待などにも効果が期待できそうです。
考えてみる価値は大きいですね。
by みみちゃん (2005-07-12 22:08) 

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